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協力翻訳者  吉田(よしだ)様


知財コーポレーションの仕事をするようになったきっかけ

知財コーポレーションに登録する前は、特許翻訳専門の会社で5年間翻訳をしていました。最初はチェッカーとして特許明細書に関わったので、チェックを通じて翻訳者の上手な訳に感心したり、日本人翻訳者に多い間違いなどを発見したことが良い経験になり、これらは今でも自分の翻訳に生きています。
チェッカーを経て自ら翻訳に携わるようになり、「自分の実力で勝負してみたい」「指名を受けるような翻訳者になりたい」という気持ちが徐々に強くなり、フリーランスになることを決意しました。知財コーポレーションのことはフリーランスになる以前から知っていましたが、翻訳者仲間から「仕事を安定して発注してもらえる、誠実な会社」という評判を聞き、迷わず登録翻訳者に応募しました。

特許翻訳の面白さ/やりがい

特許翻訳が他の分野の翻訳と大きく違うのは、何かの一部分の翻訳ではなく、特許明細書という一つの書類に、最初から最後まで向き合える点にあると思います。時間の許す限り、気の済むまでじっくりと取り組むことができるのです。明細書は、関連技術に始まり、実施例、請求項と一連のストーリー仕立てで、複雑な技術内容が説明されています。翻訳者は相当程度技術を理解する必要があり、そこが大変な苦労であり責任も伴うのですが、明細書を何度も読み込み下訳を重ねることで理解を深めていくことができます。このようにして一つの案件を乗り越えるたびに、レベルアップできたという達成感を得られるところ、仕事を通じて勉強できるところが、特許翻訳の大きな魅力だと感じています。特に、一度読んだだけでは全容が理解できないような難解な案件であるほど、苦しみながら繰り返し読み込み、関連論文を読むというステップを通らなくてはなりません。その分、最終的にすっと理解できる英文に仕上がったときはとても感慨深く、やりがいを感じます。
私の場合は、翻訳に取りかかる前に明細書を読む時間、調べ物の時間を十分取るようにしています。特許翻訳を始めた頃より今の方が、そういった時間をいっそう大切にしていると言えます。翻訳物のアウトプットを行っているだけだと、そのうち枯渇してきてしまうと思うので、フリーランスとしてはインプットに励むことも大切だと考えています。仕事量の目標をある程度甘めに設定してでも、セミナーに参加するなど、インプットの時間を意識的に作らなくてはいけないと思っています。

フリーランス翻訳者の魅力

フリーランス翻訳者は、自己管理ができれば自分のペースで仕事を進められるのが一番の魅力です。誰でも体調には波があると思いますが、コンディションが良くないときは思い切ってリフレッシュして、頭が冴えたときに仕事に取りかかるなど柔軟な対応ができるのは、フリーランスならではです。そのため、コンディションが良い状態で仕事に臨んでいる時間の割合が高いと思います。疲れているときは他のことをすることで、生活の質だけでなく、仕事の質にも良い影響があると思っています。
10年強のフリーランス生活の中で、一度だけ受注をセーブして、1ヶ月ほど休みを取ったことがありますが、そういう思い切ったことができるのもフリーランスの良いところですね。時間を調整してセミナーや勉強会に行くなど、スキルアップの機会を自分で作り出すことができるのも魅力の一つです。
また、パソコンやデスク環境を自分好みにカスタマイズできるのも良いですね。私は腰痛軽減のためにスタンディングデスクを購入し、たまに立って仕事をしています。工夫次第で仕事がやりやすい環境を作ることができるのも、フリーランスの面白いところだと思います。

知財コーポレーションの好きなところ

フリーランスにとっては仕事量の点で不安が大きいですが、10年以上の間、途切れずにご依頼いただいていることはとても有難いです。依頼をしてくださるコーディネーターの皆さんがとても感じが良く、スケジュール調整や質問対応など翻訳者の立場を気遣って対応してくれるところに、知財コーポレーションの誠実さを感じています。
翻訳テンプレート、「翻訳メモ」*1、注意事項の通知といった、翻訳を行う上でのシステムが整っているところも助かっています。体裁などがはっきりわからないと翻訳者から質問をしなければなりませんが、知財コーポレーションの案件では不明点を確認する必要がないので、非常に仕事が進めやすいです。テンプレートが完璧に用意されており、翻訳者がやるべきことが明確になっているので、翻訳だけに専念できます。
また、クライアントからの要望や注意事項をすぐに知らせてもらえるのも良いですね。知財コーポレーションはクライアントとコミュニケーションを密に行っていて、その上で翻訳者とのコミュニケーションも活発なので、全体的な情報共有ができていると思います。コミュニケーションという面では、「CHIZAI ANNUAL MEETING」*2も貴重なイベントです。他の翻訳者やコーディネーターと交流できるだけではなく、知識を共有する場となっているので、知財コーポレーションとしても全体的な翻訳品質の向上につながっているのだと思っています。

特許翻訳者にはこんな人が向いている

理想としては、気持ちの切り替えができる人、自分で工夫して向上できる人、それからコミュニケーションをきちんと取れる人に向いていると思います。翻訳者といえども、コミュニケーション能力も大事です。他の翻訳者と交流するようになって、翻訳者の皆さんが意外なことに、コミュニケーション能力に長けていることに気づきました。他の方と交流するとインプットできる知識の量が圧倒的に違うので、フリーランスだからといって家で籠りきりになるのはよくないと思います。勉強会などに参加すると向上心のある方が多く、たくさんの良い刺激を受けています。

これからの目標/挑戦してみたいこと

特許翻訳は、英語力はもちろん技術的知識、特許実務の知識が必要です。語学、技術、それから法律的側面が必要で、これでいいという終わりがないので、これからも勉強に励みたいと思っています。今後の目標としては、これまで以上にセミナーや勉強会に出席し、横のつながりを深めて知識の共有をしたいと考えています。フリーランスなので他の翻訳者が使っているツールのことなども知りたいですし、客観的に自分の力量を図る機会を設けるべきだと思っています。
特許翻訳の訳し方には「これで正解」というのがほとんどなく、各人それぞれの訳し方があるので、参考書を読んでいるだけでは混乱してしまいます。積極的にセミナーに出て翻訳者と交流したりディスカッションを行い、自分の考えていることを他の人にわかるように説明することで、考えをまとめることができます。そうした経験から、自分なりの考え方が深まり、説得力のある「翻訳メモ」を提示できると思っています。
翻訳は案件をまとめるとき、納品前が一番エネルギーを使いますので、仕上げは体調の良い日を当てて、「翻訳メモ」はさらっと書くのが理想です。「翻訳メモ」は疲れている状態では書かない方がいいですね。疲れていると考えもまとまらないですし、苦労アピールになってしまってはいけないので(笑)。

∗1 翻訳にあたり気づいた原文原稿の誤りや、原文の解釈、使用した技術用語など、お客様に伝えるべきことをまとめた書類

∗2 フリーランス翻訳者の皆様からの情報発信と当社との交流の場として、一年に一度開催している当社主催のイベント

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